投与方法・注意事項

造腫瘍性及び異所性組織形成に関する留意点

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造腫瘍性及び異所性組織形成に関する留意点

注意を要する事象について

非臨床試験の結果から、増殖させた脂肪組織由来幹細胞(eASC)による造腫瘍性及び異所性組織形成の可能性は低いと考えられるものの、完全に否定することはできず、そのため、注意を要する事象としています。

臨床試験における有害事象発現頻度

  • クローン病に伴う複雑痔瘻を対象とした国内第3相非盲検単群試験(Darvadstrocel-3002試験)では、造腫瘍性関連有害事象[MedDRA標準検索式(以下、SMQ)「悪性疾患」の広域に含まれる事象(以下、同様)]及び異所性組織形成関連有害事象[MedDRA高位グループ語(以下、HLGT)「良性消化管新生物」に含まれる事象(以下、同様)]の発現は認められませんでした(52週後)。
  • クローン病に伴う複雑痔瘻を対象とした海外第3相二重盲検比較試験(Cx601-0302試験;検証試験)では、造腫瘍性関連有害事象の発現頻度はアロフィセル群で0%(0/103例)、プラセボ群で2.0%(2/102例)でした(104週後)。また、異所性組織形成関連有害事象の発現頻度はアロフィセル群で0%(0/103例)、プラセボ群で1.0%(1/102例)でした(104週後)。
  • 国内外臨床試験及び海外製造販売後の自発報告から、造腫瘍性及び異所性組織形成とアロフィセルとの関連を示唆する明確な情報は得られていません。

関連する電子添文の記載

【使用上の注意】(抜粋)

2.重要な基本的注意

(2)間葉系幹細胞は様々な組織への分化能を有することから、異所性組織形成があらわれる可能性が理論的に否定できないため、投与が適切と判断される患者にのみに投与すること。

国内第III相臨床試験(Darvadstrocel-3002試験)試験概要はこちら。

海外第III相臨床試験(Cx601-0302試験;検証試験)(海外データ)試験概要はこちら。

警告、禁忌・禁止を含む使用上の注意等は
電子添文」をご参照ください。

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