作用機序

原理・メカニズム

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原理・メカニズム

本品に含まれるeASCは炎症部位において、免疫調節作用及び抗炎症作用を示す。痔瘻は、細菌感染や自身の排泄物等の付着により局所の炎症反応が慢性的に亢進している。炎症部位では、活性化リンパ球が浸潤し、炎症性サイトカインが放出されている。炎症部位においてeASCは、炎症性サイトカインであるIFNγにより活性化される。活性化したeASCはインドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ(IDO)の発現を介してリンパ球の増殖を阻害する11)。また、eASCは免疫反応を抑制する制御性T細胞(Treg)の増殖を誘導する12)。本品はこのような免疫調節作用により局所での炎症反応を抑制し、瘻孔周囲の組織を治癒させると考えられる。

痔瘻における慢性的な炎症

痔瘻における慢性的な炎症

eASC(ダルバドストロセル)による抗炎症作用

eASC(ダルバドストロセル)による抗炎症作用

11)DelaRosa O, et al.: Tissue Eng Part A. 2009; 15(10): 2795-2806.より作図

12)Gonzalez M, et al.: Gastroenterology. 2009; 136(3): 978-989.より作図

[eASC]ヒト(同種)脂肪組織由来幹細胞、[IFN] インターフェロン、[IDO]インドールアミン-2,3-ジオキシゲナーゼ

クローン病に伴う痔瘻(肛門周囲瘻孔)の病態(4分9秒)

クローン病に伴う痔瘻(肛門周囲瘻孔)に対する間葉系幹細胞療法の作用機序(3分21秒)

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